2025年06月11日

今城塚古墳吟行

鳰の子の定例吟行会、6月は高槻・今城塚古墳公園に行きました。今城塚古墳公園 墳丘と芝生広場〇.jpeg
今城塚古墳は継体大王の真の陵墓と言われています。淀川流域最大の前方後円墳で、墳の上を歩くこともできますが道に迷うほど広いです。

今城塚古墳公園吟行会 埴輪群〇.jpeg
古墳前広場には埴輪が整列しています。今城塚古代歴史館もあり説明を聞くこともできます。暑いながらも青葉風があり気持のいい吟行日和でした。捕虫網を持った親子連れやよちよち歩きの幼児を歩かせている親もいて市民の憩いの場になっています。この日は32名の参加者でめいめいが自由に句材を拾いました。吟行の秀作をいくつか紹介します。

継体陵いま万緑に静もりぬ 柴田多鶴子
墳丘に入るを許され風青し 恵子
葬送の埴輪の列に揚羽来る 敏
陵は空も神域揚羽蝶 檀
萍の余白に映る墳の森 恭子
千年を超えて古墳の茂りかな 壽一
結界の円筒埴輪蜘蛛の網 勲
古墳てふ大き鍵穴ながし吹く 正樹
墳丘を抜けゆく小径風死せり 登
鯉じつと亀はすいすい梅雨近し はつ乃
夏帽の人の出てくる古墳山 久子
ペツト禁止陵にくちなはぬつと出で 壯夫
御陵へいざなふ鉄漿蜻蛉かな 茂
孑孒へほどよき深さ濠の水 京治
死者悼む声とし聞きぬ青葉騒 夕立


posted by 鳰の子俳句会 at 14:33| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | 更新情報をチェックする
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